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Posted by チェスト at

幸せ力

2012年07月30日

この季節になると、わんさか食べます。
ブルーベリー。

夫は ラズベリーのほうが好きだけど
私は断然ブルーベリー派。




〜てはいけません と 〜てもいいです
の文型を導入した後の、ある日の宿題。

「自分が十代の子供の親だとしたら、子供にどんな事を許可しますか?」

という課題を出したら

限られた語彙を駆使して、House Ruleを書いてきた学生たち。

この学生(19歳、男子学生)は、かわいいイラスト付きで宿題を提出してくれました。

こういうのを「落書きなんて不真面目!」と怒る先生もいるけど

その子の個性が現れていて
私は好き (^^)

添削しながら、ふふふ...と思わず笑みがこぼれました。




お風呂タイムに読むものが尽きてしまったので
シアトルの紀伊国屋で 久しぶりに「婦人公論」を買った。

日本では550円の この雑誌。
ちょっと前までは9ドルちょっとだったのが、なんと10ドル15セントに値段が跳ね上がっていた。 ひえ〜。
円高の影響でしょうねえ〜。。。

その中に、
4年半の結婚生活に終止符をうって、最近離婚をした
お笑い芸人の「青木さやか」さんのインタビューが載っていた。

彼女が結婚したことさえ知らなかったのだけど。。。
今では、可愛い2歳の女の子のママなのだそう。


「結婚に対するあこがれ、理想の夫婦に対する妄想が大きすぎた」

とご本人はおっしゃるけど

結婚して誰かと一緒に暮らせば、もう淋しくない。
きっと毎日が「チャーミーグリーン」の世界だ!

と思った気持ちは 正直いって分かるなあ〜。。。

人間、そんなに強くないもの。

弱ったときに、弱音を吐ける誰かが家にいてくれる。

「それだけで救われる。結婚すれば今の生活はきっと一変する」
と思ってしまう気持ち
そういう誰かに頼りたいと思う気持ちは
どんな人間にでもあるのではないだろうか?

特に 芸能界という殺伐とした世界で
ひとりで頑張ってきた彼女のような人が
パートナーに心の拠り所の全てを求めてしまったのは、致し方ないのでは?

記事を読みながら思った。

青木さやかさん、まだ39歳なんですって。



不幸せは 被害妄想。

幸せは 自己満足。



...って、誰かに聞いて「そのとおりだ!」って思ったのを覚えてるのだけど


あ〜、幸せだなあ〜

て思える理由って、本当に単なる自己満足の世界で


あー、ブルーベリーが美味しい。幸せ! とか

学生の宿題が微笑ましくて、可愛い! 幸せ! とか

自分ちのバルコニーで、小さな命がすくすく育ってる、嬉しい! とか


いかに些細なレベルで自己満足に浸れるか、、、

そのレベルの低さ(高さ?)によるのではないだろうか。






そんな低レベルな私の、今の幸せに貢献してくれている鳥さんカップル。


夫の提案で、ベランダにクルミのかけらを残すようにしたら

パパ鳥ママ鳥が 育児の合間に
ベランダのフェンスで羽を休めてくれるようになった。









さて、肝心のベイビーたち。


一週間まえは こんな感じだったのが




今日見てみたら。。。



うひょ〜〜、ふわふわだ!!
その成長の早さは圧巻!!



しばらく 見とれてしまった。



幸せって、ホントに単なる自己満足の世界。

レベルが低ければ低いほど
幸せを感じる力って、強いような気がする。


この分野に限っては

ひたすら 低レベルでいたいなあ。。。(笑)







  
Posted by レニア at 16:43Comments(0)小さな幸せ

さよなら、イチローさん

2012年07月27日

月曜のこと。

夫から携帯メールをもらったときは

まさか

と思った。


「イチローがヤンキースにトレードされたよ」




帰宅してすぐにTVをつけると
ちょうど緊急記者会見がやっていた。


「本当だったんだ。。。(言葉にならないほどショックでした)」






皮肉にも、その日のナイターは
地元シアトルでの ヤンキース戦 !


昨日まで、マリナーズのアイコンだった人が

今日はヤンキースのユニフォームを着て、我がチームの敵としてプレーすることになった。

胸には「NEW YORK」の文字。。。
TVの画面上でその姿を見ても、なんだかピンとこない。



ダグアウトで N.Y. ヤンキースの選手と談笑するイチローさん

ただただ、ヘン、ヘン、ヘーン! 

ヘンな感じ!

(...というのが正直な印象でした)




チームを去って、N.Y.へ行くことを選んだイチローさんだけど
シアトルのファンは、彼がこの11年間 マリナーズとしてもたらしてくれた感動を
やっぱり忘れなかった。

Thank you, ICHI !

感謝のことばが書かれたプラカードが
観客席のあちこちに見えた。


この11年間、イチローさんの安打をカウントし続けた

Ichi Meter のお姉さんも。。。


「ありがとう日本」 の文字。。。



彼が打席に立ったとき
球場のファンはどう反応するかな〜。。。と思って見ていたけど

イチローさんが現れた瞬間、皆がいっせいに立ち上がり
スタンディングオベーションとなった。



そんなファンの熱い声援に応えて、

ヘルメットを取っておじぎするイチローさん。





背番号も変わっちゃって、、、「31」かあ。。。

やっぱ、なんかヘンなんだよなあ〜。







川崎さんがイチローさんをアイドル視していると知ってるメディアは

この日の試合中、何度も川崎さんのクローズアップを映していた。





こちらは3月に 
春のキャンプ中、ダグアウトで楽しそうにおしゃべりしてる
川崎さんとイチローさん。


こんな光景は、もう見られないんだなあ〜。。。くすん

...と思うと
やはり淋しさはぬぐえない。






あと数年で 40歳になるイチローさん

いろいろ考えて
出した結論だったんだろうなとは思う。

私自身、40歳になろうという時にはいろんな思いがあったが

身体能力がすべての一流の野球選手としては
「年齢の重み」を実感すること、ひときわだったことと思う。


居心地のよい場所を あえて離れて
もう一度、自分の可能性にかけてみたい



そう叫ぶ、彼のこころの声が
聞こえてきそうな気さえした。




同じ異国の地で頑張る同胞として、その心意気は痛い程わかる。
わかるから、がんばってほしいと思う。

N.Y.に行っても、皆が「あっ!」と言うような結果を
残してほしいなあ〜と思う。



シアトルの、あの美しい球場で 
あなたの勇姿を見れないのは本当に淋しいけれど

このアメリカという土地で、精一杯がんばる同じ日本人として

応援しています。




さよなら、イチローさん。










  
Posted by レニア at 15:47Comments(0)マリナーズ

小さな命 (その後)

2012年07月23日

うちのバルコニーに舞い降りた
小さな命


ママ鳥は、あの小さな体で自分の頭ほどもあろうかというサイズのたまごを
毎日ひとつずつ産み落とし

ベイビーの数は 最終的に4名様になりました。うひょ〜〜。




あれから、いろいろとリサーチした結果
親鳥は Dark-Eyed Junco と判明。

アメリカの 主に北部全域に生育する鳥で

日本語名は「ユキヒメドリ」というのだそう。




パパです。



ママです。





ピンぼけしてて分かりにくいと思うけど、パパは真っ黒な頭巾をかぶっていて

ママの頭巾は 色が若干薄めです。








巣を発見してから、プラントの水やりに苦労している。

というかお花さんの生命力に頼って、水やりは極力しないようにしている。
4、5日に一度ぐらいだろうか。

お天気が続くと土がカラカラに乾いてしまうので、プラントを持ち上げたときの軽さですぐわかる。
ごめんよ、お花さん。


イスにのって反対側のほうからちょろちょろ〜〜っ...を一度トライしたら、バランスを保つのが結構難しくてイスから落ちそうになった。
それからは 夕方ママ鳥がごはん食べに飛び立つのを待って
そのすきにプラントを下ろすようにしている。


でも、親鳥が飛び立つのをいつも目撃できるわけではないので

「そろそろお留守の時間だろう〜」と思って
そろ〜っとプラントを下ろし始めたら

ママが ぴょこっと 
顔を出し
思わず 目が合って


うわ〜、すみませ〜〜ん。。。Sorry, Sorry, Sorry, Sorry......


...とつぶやきながら そのままプラントを元に戻した
なんてこともある。



または、そろ〜っとプラントを下ろし始めて 何も起こらないので
「あ、いないんだな」と思ったら

いきなりママ鳥がぴょーんと巣から飛び出してしまったこともある。



そんな時は 私のせいでこのまま親が巣を放棄してしまったらどうしようといつも心配でしかたがない。。。

でも相方は
「親鳥はそんな簡単に子供を見捨てたりしないから、だいじょうぶ」と言う。

「それに、プラントには巣が出来る前から君のにおいがついてたはずだから、今さら親鳥が君のにおいを警戒することはないと思うよ。」とも。



その言葉どおり、しばらくすると
ママは必ず戻ってくる。

いつも パパ同伴で戻ってくる。


でも巣に入るのはママだけで、パパはしばらくの間
そばの小枝に 奥さんと子供の安全を確認するかのように座っていて
そのうち飛び去っていく。










そして昨日のこと。

夕方ママが飛び去ったのを見て「いまだ!」とプラントを下ろしたら。。。



ほよ〜〜〜!!





ヒナだあ〜〜。


口をパクパク開けてたベイビーたち。

まだ 「ぴよぴよ」とも鳴けてなかった。(ぴよぴよって鳴くのかな??)


「Honey ! Babies !!」

バルコニーからおたけんだら

「ほい」

と中からカメラを差し出した相方。

あわてて1枚だけ写真をとり、とっとと水をやって
プラントを元にもどしバルコニーからそそくさ退散。



カウチに座りテレビを見てるふりをしながら、巣の様子をうかがってたら

そのうちママ鳥がご帰還し、ほっと胸を撫で下ろす私。。。





「ユキヒメドリ」の生態を読むと、ヒナが巣を飛び立つまで2週間ぐらいとのことだ。


これから2週間は水やり禁止だろうか。。。

相方は「ダイジョブダイジョブ」と言うが。



いずれにせよ 無事に大きくなっておくれよ〜。



  
Posted by レニア at 05:25Comments(2)小さな幸せ

手術

2012年07月19日

夫がケガをしてから、一ヶ月。

本日やっと 手術とあいなった。



授業を教え終えてから駆け足で帰宅し、病院へ連れて行く。


夫はお医者さまの言いつけ通り、昨夜から何も食せず断食状態。
チェックインした時点で、午後3時だったが
お腹が空き過ぎて、フラフラしてるようだった。

2人で待合室にいたら、すぐに看護師さんが呼びに来て
彼は手術室へ。


私は仕事がわんさかある日だったので、仕事をするつもりで色々持ち込んで
採点などしながら待っていた。






今回何が納得いかなかったかって
この国の労災保険制度だ。

夫の場合は職場でのケガだったので、検査費、医療費全てを「Labor & Industries (L & I)」がカバーしてくれるのはありがたかった。

だが、

全てのことにあまりに時間がかかりすぎた。


今回を例にとると、夫のケガが判明してからMRIをとってもらうまで5日待たされ、
その後ドクターが検査結果を説明してくれるまで、また5日
それから「L & I」が手術を認めるという許可をおろしてくれるまで、なんと2週間(!)
その許可が下りてから手術のスケジュールが決まるまで1週間。。。

と結果、1ヶ月も待たされることになった。


そのかん、夫は歩くこともままならず
ケガのストレスからだろう、持病の「痛風」まで暴れ出し

「痛み止めはくせになるから、飲みたくない」と最初は頑張っていた彼も、痛風の痛みには太刀打ち出来ず、痛み止めに頼らざるを得ない生活が続いた。

それもいつも効果があったわけではない。

「今日はいつもよりちょっと言葉少なで、難しい顔してるなあ〜...」という日は
よほど痛いのを我慢してたんだと思う。
私が言うのもなんだが、夫は本当に痛みに対して我慢づよい。
私だったら始終不機嫌な顔をして、あたり散らしていたかもしれない。






さて、手術自体はそれほど時間はかからず、
1時間半ほどしてドクターが私のところにやってきた。
「手術はうまくいきましたよ」とのこと。


夫に会いに行くと
手術中、麻酔で眠っていた彼はまだぽ〜っとしている様子だった。






トロン。。。とした目で私を見て、いつもよりかすれた声で

「 Hi Honey... 」

と言った夫の顔を見たときに、すこし胸がジンとした。


一ヶ月もよくがんばったよ。
相棒よ、ホントにお疲れさん。


これでやっとこさ、回復に向かっていけるだろう。



早く前みたいに歩けるようになるといいね。



  
Posted by レニア at 13:15Comments(2)夫婦

日本からシアトルまで

2012年07月17日

今月25日から、全日空が

「成田ーシアトル」 の直行便を飛ばすと聞いて

いくらぐらいなのかな〜〜

と、興味本位でウェブサイトを覗いてみたら。。。


うひょ〜、9月でも こんなにするんだ!






平日の安い便でも、¥219,180(往復) ですか。。。



しかも、この便は成田止まり。

私の場合はそこから鹿児島へ移動しなければならない。
(つまり、これプラス国内線の旅費がかかる)




去年、夫と9月に帰国したときは
シアトルから鹿児島まで、全ての空路を含めて

ひとり、1500ドルぐらいだった覚えがあるんだけどなあ〜。


日本ーシアトル の往復は

日本で買うより、シアトルで買ったほうが安いのかもしれないな。



いずれにせよ、気軽に帰れるお値段ではございませんね。。。困ったな




故郷は遠きにありて思ふもの。。。





去年、帰省したときに
妹が連れていってくれた、彼女お気に入りの場所。

開聞岳が一望できる、すばらしいロケーションだった。




「ウォ〜〜、That's soo gorgeous!!」  


相方も 「あ!何か動いた!何かいるよ!」と、散策に夢中。

子供のようだった。













我が美しき故郷、かごしま。

昨日の夜、ちょっと夢を見たので

恋しくなってしまったかな。。。






来年は、帰れるといいな。






  
Posted by レニア at 12:14Comments(8)ふるさと

いじめ

2012年07月14日

夏期講習が始まってから、めまぐるしい毎日に逆戻り。

平日は仕事と家事で手一杯。

夫は相変わらず松葉杖の生活で、改めて日ごろどれだけ彼に家の事を頼っていたか
痛感している日々である。
相方のありがたさをしみじみ再確認したという意味では、
今回のケガは大きな意義があったかも? 苦笑


金曜の今日になって 久しぶりに日本のニュースをネットでチェックしてみた。

初めて知った、滋賀県大津市のいじめによる中学生の自殺事件。。。

読んでいて、
憤りを通りこして、恐ろしくなってきた。



弱者を攻撃する「いじめ」は、いつの時代もあったと思う。

でも私の子供時代、いじめはここまで残酷だったろうかと
しばらく考え込んでしまった。



私たちの時代は、いわゆる「不良」と呼ばれる生徒たちがいて
その子たちは服装から態度からして、明らかの「俺は他の子とは違うよ」と言わんばかりに
一線を画していて

そういう子たちによるいじめとか「カツアゲ」とか
そういうのは、確かにあった。


だが今は、一見すると「普通」のカテゴリーに入る子供たちが
よってたかって、とことん一人を痛めつける。

陰湿に、執拗に
最後は相手を死に追いやるまで。。。
そういう種の「いじめ」が、昔にあっただろうか。

田舎育ちの私が、知らなかっただけか?



この加害者の男子生徒たちも、生まれたときは何の悪意も持たない
ただの無垢な赤ん坊だったはず。真っ白だったはず。

その真っ白な赤ん坊たちが、その後たったの13年生きて
今では人の痛みも感じられないモンスターに変貌。。。

その原因はどこにあるのだろう??


私はその辺が、全く不可解。

幼な子から育てた経験が無いため、理解できないのだろか。




例えばマイケルは、初めて会ったときに14歳だった。
挨拶はできない、食事のマナーもなってない、
好き嫌いが激しく食べ物をすぐ残す。すぐ捨てる。
時間を守れない、約束も守れない。
物を大切にしない。勉強なんて全くしない。
自分では何もしないのに、父親に対して文句ばかり言う。

という状態だったが

"Hi" と初めて視線を交わしたとき、
「あ、澄んだ目をしている。目が綺麗な子だな」と思った。

甘ったれでどうしようもなかったが
マイケルが 誰か他の子を痛めつけて平気でいられるなんて、想像すらできない。


彼が17歳ぐらいの時だったろうか。
私が何かの一件で彼を叱っているとき、情けなくて不覚にも涙があふれてきたことがある。
いきなり私が泣き出したので、ビックリしたのだろう。
マイケルは座っていたダイニングテーブルのイスから 飛び上がるように立ち上がって
オロオロした様子でかけよってきて、私をハグした。

父親には大きな口を叩くティーンエイジャーだったが、
人の痛みを感じる心は もっている子だった。


それって、特別な能力などではなく

人間として 色んな人と出会って関わって
さまざまな思いを経験して成長してゆけば
誰でもが自然と得とくする感覚だと思っていた。

そうではないのだろうか。



自分のイヤなところ、弱さ、限界がすでに見えてしまっているうちらおばちゃん世代と違って
まだ、13歳

まだ、子供ながらの楽観や夢や
根拠のない自信や
純粋に自分を好きだと思える気持ちを、持ってるはずの時代に

他者をとことん痛めつけて、傷つけようという意思を持つ。


そのへんの心理が、私には全く理解できない。

全くわからなくて、、、わからないから恐ろしい思いでいっぱいだ。




この一件は、氷山の一角なのかもしれない。

もしもこんな冷酷な 無機質な13歳が、今ちまたにあふれているのだとしたら


この子たちが大人になるころ、
日本はどうなってしまうのだろうか。


親がどんなにがんばっても

子供をまっすぐに育てることが、非常に難しい時代になってきたのかもしれない。



でも、どうしてそうなってしまったのかな。。。

日本を離れて20年ちかく経つ私には

見えてない事がたくさんあるのかもしれない。



  
Posted by レニア at 14:19Comments(0)

小さな命

2012年07月08日

今朝は、ちょっと
気持ちが「ほっこり。。。」することがありました。



ラナイ(バルコニー)に吊るしてある、このプラント



3日ほどまえに水やりのために下ろしたら...

  へ ?





  え〜〜〜!




いつのまに

す、巣ができている。。。(この2日前には無かった)




ビックリして夫を呼んだら

夫: あ〜そういえば、昨日ハミングバードがしばらくプラントの周りを飛んでたなあ。



ハミングバード...わたしゃ気づきもしなかったよ。

こんな凝ったものを一日で作ってしまうなんて、すごいよ鳥さん。




というか、これ、どうしたらいいんだろう。このまま水やりしちゃっていいのかなあ。



悩んだあげく、
巣に水がかからないよう、ちょろちょろちょろ。。。と水をやる。




それからこの3日間、気になって何度もプラントのほうへ目をやるが

ハミングバードの姿は一度も見られなかった。


人間の気配を感じて、巣を放棄しちゃったのかもなあ〜とあきらめていたら



なんと、今朝になって。。。






 た・ま・ご !!




ビックリ ビックリ ビックリ 



いつのまに、、、パパママの姿は一度もお見かけしてないぞ




うちの小さなバルコニーに舞い降りた この小さな命

なんだか神々しくて、
しばらく見とれた



でも、さて
ここからどうしたらいいものか。。。


プラントはあきらめて枯らす覚悟で、水やりを止めるべきか

それとも今まで通り「ちょろちょろ」したほうがいいのか



何かアドバイスいただけたら、ありがたいです〜。










  
Posted by レニア at 16:09Comments(4)小さな幸せ

体を読む人

2012年07月07日

白く、ほっそりとした指で

私の手首にそっと触れる。


そして  「ん〜。。。」と、考え込むような声



その同じほっそりとした指で、
今度は私の ヒザ関節あたりを軽く抑える


あイタタタ〜〜!!

なんだ 今の痛みは???



先生 「Yさん、最近なにかすごく怒ったこととか悲しかったこととか ありました?」



とは、いつも鍼でお世話になっている、M先生のことば。

うそ...そんなことまで体に現れるの?



ここずっと色んな事が重なって、数ヶ月も行けてなかった鍼の治療
昨日やっと仕事帰りに寄った。あまりにもしんどくて。

普段は子宮のメンテを主に、鍼をしてもらってるのだが
昨日は「体がこの状態で子宮のメンテをしても意味がない」と言われた。



先生 「脈にものすごくストレスが現れてる。まず体を元に戻しましょう」




行けても一ヶ月に一回とかなので
先生とは まだ数えるほどしかお会いしてないと思うのだけど

プロってすごい

体以外のことを とくに性格上のことを指摘された。



色々なことを背負い過ぎ
考え過ぎ
怒りを自分に向けないこと
悲しみを次の日まで持ちこまない
何か自分なりのリセット法を開拓すること...



私 「そういえば今朝、通勤途中レニア山がきれいに見えて、あ〜レニア山に行きたいなあって思ったんですよね」

先生 「行ってください。体が求めてるってことです。もしもレニア山まで行くのが無理なら、どこか近場でいいので緑がいっぱいあるところに自分を置いてください」


もし鹿児島にいたら、子供のころよく遊んだ川内市の新田神社あたりに
ポ〜っと何時間でも座っていたいところだ。
どうやら私は濃い緑に囲まれることを 欲しているようだ。







先生には今日は鍼だけでなく、お灸とマッサージもみっちりやっていただいたが

それ以上に 彼女とお話している時間に
なんだか気持ちが軽くなった気がした。





帰路についた車のなかで こころの呼吸が少しがゆったりとなっていることに気がついた。


こころと体って
実に親密な関係にあるのだ。


体のメンテも大事だが

それ以上に 自分はこころのメンテを学ばなければと痛感した。



でもこれが、なかなか難しい。。。

生まれつき、マイナスなことはどんどん水に流して
後ろは振り返らず
どんどん前へ前へとすすんでいける、そんなキャラの人もいるのだろうな。
羨ましい。


私は努力して得とくするしかなさそうだ。

年をとって随分へらへらになってきたと思っていたけど
まだまだへらへら度が足りない。

もっとへらへらになりたし。







  
Posted by レニア at 08:25Comments(4)

許そう

2012年07月04日

長年ひきずっている傷とか

忘れられない痛みとか



そういうものから解放されるには、いったいどうしたらいいのかと

相方にお尋ねしてみたら


「許せばいいよ」



過去に自分を傷つけた人
傷つけて去っていった人

自分に起きた不運なできごとの数々

そして何より

自分のおバカさ
未熟さ
愚かさ



それを全て 許せばいいよと...




でも「許す」と言葉で言うのは簡単だけど

実際、どうすればサラリと
許して、水に流して
忘れられるのか...?



今この瞬間から『許そう』と、ただ心に決めればいいよ





前の結婚で、伴侶から
もの凄く深い傷を負った夫の言葉であるが故
とても重みを感じた


彼はそうやって
色んなことを許してきたのだろうか。。。







つかの間の休みも あっという間に終わり

先週から夏期講習が始まった。



今朝、大学までの道のり
高速に乗って車を走らせながら

ふと夫が言った言葉を反芻していた。


「許そうと、ただ決めればいいよ」







自分を許すという行為が


一番難しいなと感じた。





でも、出口はそこにしかないなとも
感じた。







  
Posted by レニア at 18:12Comments(4)自分さがし

ああ無情

2012年07月02日

ああ無情 「レ・ミゼラブル」

19世紀に書かれたフランス文学。



貧しさから、たった1本のパンを盗んだだけで19年も刑務所に入れられた主人公
ジャン・バルジャン

拷問のような労働を19年も強いられ、人間として扱ってもらえず
人への信頼、愛を完全に失って刑務所から出てきた主人公

その彼が、ある司教の優しさにふれ「正直な人間になろう」と心を入れ替え
さまざまな人と出会い、助け
人生を終えるまでの物語。


そのミュージカルがシアトルにやってきたので、見に行ってきた。






夫がケガをしてから、コンサート、結婚式、友人の誕生日パーティなど
どれもキャンセルして、全く外出していなかった。

何ヶ月もまえにチケットを買ったこのミュージカルも当然キャンセル、、、と思っていたら

「行く」

どうしても見たい、
どうしても行くという相方

出がけに強い痛み止めを飲んで、久しぶりのお出かけとあいなった。



「ああ無情」といえば、子供の頃に読んだこの一節がとても印象に残っている。

刑務所から出てきたばかりのジャン・バルジャン
どこにいっても「犯罪者」として扱われ、食べ物も寝る場所も見つからない。
そんな彼を「どうぞお入んなさい」と温かく受け入れ、ベッドと食事を提供してくれた
ミリエル司教。

心のすさんだジャン・バルジャンは
そんな司教の教会からさえも、銀食器を盗み出し
翌朝逃亡。。。警察に捕まり司教のもとに連れ戻される。
「この男が、この銀食器は司教がプレゼントしてくれたものだと言うのですが本当ですか?」

司教は
「もちろんです。しかも私はこの2本のろうそく立ても彼にあげたのに、彼はそれを置き忘れて出て行ったのです。ほら、おまえ、このろうそく立てもあげたではないか。持っていきなさい」と
ジャン・バルジャンの前に、豪華なシルバーのろうそく立てを2本差し出す。

ジャン・バルジャンは涙にうちひしがれ、これからは正直な人間として生きてゆこうと
心に誓う。




許すことの大切さ、
そして人間は過ちを犯してもやり直しがきくのだということを子供に教えるのに
教科書などでもよく引用される一節のようだ。


物語では、ジャン・バルジャンは結局司教にもらったこのろうそく立てを売ってお金にすることは生涯なかった。

舞台のラストシーンでは
ジャンはそのろうそくのともすほのかな灯りに照らされて、静かにその一生を終えてゆく。





人間への不信感、人生への絶望を
過去に葬り去り
人生を180度転換させてまた自分を信じて、自尊心を持って生きてゆく。

それが実際にはどんなに難しくどんなに時間のかかる作業か

これを読んだ小学生当時の私には知る由もなかったけど
大人になった今だからこそ、ずんずん心に響いてくる。


素晴らしい舞台だった。





こうして「本物」に触れるとき、なぜか私はいつも亡くなった祖母のことを思い出す。
涙があふれてあふれて止まらなかった。


悲しみの涙じゃなくて、感動の涙を流すという行為は

ホントに、こころの浄化ですね。。。



幼い娘コゼットを育てるため、売春婦にまで落ちぶれたファンティーヌが
絶望の淵で歌う  「I Dreamed A Dream」

http://www.youtube.com/watch?v=2wfR0y9qg90

鳥肌がたつ。。。






レ・ミゼラブルの映画版が、今年の年末リリースされるそうだ。


もし機会があったら、ぜひ映画館まで
足を運んでみてください。



  
Posted by レニア at 05:59Comments(0)シアトル