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Posted by チェスト at

シアトルの秋に、日本を思ふ、、、

2010年09月29日

シアトルは駆け足で秋がきています。


家の周りの木々も、どんどん紅葉してる。。。



シアトルは湖が多い街で、あちこちに湖がある。
例えばハワイでホテルに泊まって「water view」というと
もちろん部屋から「海」が見えるということだが
シアトルのホテルで「water view」というと、
それはたいがい湖が見えることを指す。


じつは我が家の目の前にも湖がある。
名前は「Martha Lake


お天気が良かったので、ちょっと気晴らしにお散歩に出てみた。


人の足が見えますが↑
死体じゃあありません(念のため)。
デックに寝転がって日光浴してる人がおりやした。


夏の間じゅう、泳ぎに来た子供や若者たちでにぎわっていた。






とにかくこの桟橋も↑真夏には泳ぎに来たティーンエージャーでいっぱいで
足の踏み場もないほど混んでいた。

海でしか泳いだことのない私は、「湖で泳ぐ」ってことが妙に新鮮に思えたけれど
泳ぎに来てる人はそれはそれは楽しそうに
この桟橋から湖に飛び込んでる姿などが垣間見れた。

それが、夏休みが終わった今となっては
すっかり静けさを取り戻しています。

この日見かけたのは
数人の家族連れと

この子たちだけ



シアトルの秋は短い。
あっという間に冬になっちゃう!

秋ってちょっとおセンチになるものだけど
何だか最近もの思いにふけることが多い。

昔のこと
これからのこと

気づくとボンヤリ考えていたりする。。。


特に前述の川内市の祖父の http://hanayu0413.chesuto.jp/d2010-09-27.html
その妻、つまり私の祖母(91歳)
容態がよろしくないという知らせを聞いてから
なんだか日本のことばっかり考えている。

おばあちゃんに
会いたい、会いたい、会いたい、、、


この冬休み、なんとか帰国できないだろうかと
一人ひそかに考えあぐねているのです。
まだ相方にも相談してないのですが、、、



ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの

By 室生犀星



にしたって、遠いよなあ。
シアトルから東京(または大阪)まで飛行機で10時間。
そこから鹿児島まで、また飛行機で、、、

あれ?
今って、もう新幹線が全面開通したんだっけ?
  
Posted by レニア at 17:16Comments(2)

おじいちゃん、どうしてる?

2010年09月27日

今日、9月27日
大好きだった母方の祖父の命日だ。

うちの両親はふたりとも川内市の出身。
私も中2まで川内市で過ごした。

母方の祖父母は川内で商売をしており、
戦後の物不足の時代にも、母はあまり不自由を感じずに過ごしたという。
私が物心ついた頃の祖父母はすでにかなり裕福で
だけどこれといって贅沢をするわけでもなく、
とにかく商売熱心、働き者で
孫である私や妹にもとても愛情深く接してくれた。

そうはいっても
祖父は古き時代の薩摩隼人
最近の若い男子のように、カミさんの誕生日に贈り物をしたり
ロマンチックな言葉キラキラをささやいたりしたわけではない。
どちらかというと、言葉遣いは粗野だった記憶がある。
なのに
何故かそこにたっぷりの愛情が垣間見えた。

祖父のそうした愛情をしっかり受け取って暮らした祖母も
そして私の母も
他者に与える愛情をたくさん持った女性だ。
子供心に
そうした祖父母の家に行くと
心底くつろげたというか、
とにかく安心したものだ。


それは1996年のこと。

私はその頃日本語教師を目指して、ハワイで大学院生をしていた。
ちょうど教育実習のコースを受講していた学期だった。
教授の監督のもと、大学の日本語クラスを
他のクラスメートと協力して実際に教えるというコースだった。

翌日がちょうど私の担当日だ!という、その日。
レストランで注文する食事という課だったので
私は家で翌日のクラスで使う「絵カード」をせっせと作成していた。

(こんなんです。新しい単語を紹介したりする時に使います)

今でこそパワーポイントに「コピー&ペースト」で、ちょちょいのちょい
絵カードなんて10分で完成するが、当時はすべてが手作りだった。


そこに母からの電話。

「おじいちゃんが、さっき息をひきとったよ。。。」


どのくらい話したかは覚えてないのだけど、
母との電話を切って、私はデスクに戻った。
ちょうど「ミートスパゲッティ」の絵を描いているところだった。
ミートソースの部分に色をつけようと、マーカーを手にして

ぬりぬりぬり、、、、


ぽとっ


ぽとっ ぽとっ



涙があとからあとから溢れてきた。

逝っちゃったんだなあ、
もう会えないんだなあ、
と。。。


泣きながら絵カード10枚を仕上げたあの日のことは
十数年経った今でも、鮮明に覚えている。


おじいちゃん、どうしてるけ〜?
私は今じゃアメリカのシアトルっていう、
鹿児島からはちょっと遠いとこで
元気にがんばってるがよ〜。
なかなかお墓参りにも行けんで、ごめんねえ。

またいつか、会いたいねえ。。。




海外に住んで、何が怖いって
大事な人の「その時」に間に合わないことだ。

両親には、できるだけ長く
元気でいてほしいと
願ってやみません。













  
Posted by レニア at 18:28Comments(0)

マイケル、18歳

2010年09月25日

マイケルは先月とうとう18歳になった。



アメリカの18歳は、日本でいう20歳みたいなもので
法律上、ひとりの成人とみなされる。
(飲酒だけは何故か21歳になるまで認められないが。。。)

タバコもギャンブルも結婚も
本人がすると言えば、親であってもそれを止める法的権力はもはやない。
選挙権だってもちろんあるし、もしも本人がローンを組んで支払いを怠れば
それは本人の「クレジット・ヒストリー」として記録に残る。
その支払い要求が親のところへ来ることはない。
全ては本人の自己責任というわけ。

マイケルは今高校3年生だが、勉強勉強に明け暮れた私の高3の時とは全く違って
学校よりバイトにどっぷりの生活だ。
友達の中にはすでに免許を持って車で通学する子が多く、本人も車が欲しいのだとか。
それで一生懸命お金を貯めている。
たぶん3000ドル(30万)もあれば中古でそこそこマシな車が買えると思うが
車そのものよりも高いのは、保険だ。

私くらいの年で、しかも女性、しかも事故歴がない場合、
車の保険は月に$60前後だが
マイケルのようにまだティーンエージャーで、しかも男の子となると
おそらく月に$200〜300はするだろう。

アメリカの面白いところは、ここでその子の学校での成績がGPA3.0以上の場合
(平均して「B」以上を取っている場合)
保険のディスカウントが生じることだ。
先日旦那が保険会社に問い合わせた時、そう言われたとのこと。
頭がいいか否かよりも、ドロップアウトする生徒さえいるアメリカの高校で
平均「B」以上の成績を全教科で取るというその子の生真面目さが
運転にも現れるという統計かららしい。ビックリだ。

たぶん裕福な家の子なら、車も新車を買い与えられ保険も親が払って
となるのだろうけど
Unfortunately, うちはそんな裕福な家ではない。
相方は「車が欲しいのなら多少援助はするが全額は出さない」というスタンス。
保険も自分で払っていけよ、という。
マイケルもそれがさも当たり前のように異議申し立てをせず
最初からそのつもりでいたようだ。
私が18歳の時はもちろん自分の力で車を買おうなんて思いもしなかったし
そもそも高校でバイトが認められてなかった記憶がある。
ただただ親の庇護のもと学校に通い、決められたお小遣いから
たまにレコード(LP)を買うのだけが唯一の楽しみだった。

国も違えば、時代も違うのだ。。。


マイケルのバイト先は「タコ・タイム (Taco Time)」というファーストフード店。
ワシントン州の最低賃金(時給$8.55)で働いている。



アメリカの給料日は通常月に2回。(私もそう。相方に至っては毎週末)
マイケルは一回の給料でだいたい450ドルぐらい貰ってくる。ということは
月に10万近くは稼いでいることになる。
家にいる限り家賃の心配も無いわけだし、月に200ドル前後の車の保険を払おうと思えば
払えないことはないだろうけど、、、でもねえ。。。
18歳の子に自分で保険払えって、、、
まあ相方曰く
もちろんいざとなったら助けてやるつもりだけど、
最初から本人に『助けてやる』とは言わない
」のだそうな。

マイケルはバイトをするようになってから他のもの(自分の服、靴、散髪代など)も
全て自分で払うようになった。
この前など、旦那と二人でハンバーガー屋さんに行ったとき
なんと旦那の分までマイケルがおごってくれたそうな。

それにしても、
もう18歳。
でも、まだ18歳だ。

自分が18歳だった大昔のことが
判断基準としてあまり役に立たず
どんどん大人のなってゆくマイケルをながめながら
なんとも戸惑うことの多い、今日このごろです。  
Posted by レニア at 15:32Comments(6)

おどるおどる、ワンちゃん!!

2010年09月14日

YouTubeでこんなの見つけました。

ラテンダンスを踊るワンちゃん!!
(クリックして画像をご覧あれ)



犬が二足歩行で踊り続けるだけでもすごいのに
このワンちゃん、踊りのステップを全部覚えている。。。何者だ!?

思わず顔がほころぶビデオです。
ワンちゃんも楽しそうですねえ〜。
お楽しみあれ〜〜 音符
  
Posted by レニア at 00:47Comments(0)

こんな格好で

2010年09月10日

こんな格好で
マリナーズの球場に行くかあ〜〜??って感じでしょうか?


相方がウキウキ気分で袖を通したのは
背中に「JOHJIMA」の文字

でもマリナーズのジャージーではありません。

阪神タイガーズのジャージーであります。




相方は城島が好きで、彼が日本に帰ってしまった時はホントに落胆しておった。
でも城島さん、今年は阪神ですごく良い成績なんですよね。やっぱり日本に帰って良かったんじゃないかな〜と思う。
マリナーズにとっては痛手だったが、、、。
今シーズンのマリナーズはひどい成績であります。泣

前回、球場に足を運んだとき
相方は背中に「JOHJIMA」と書かれたマリナーズのジャージーを着て行った。
そしたら、ビール買いに並んでたとき
横を通りがかった清掃のおっちゃんに

Sorry, Johjima does not work here anymore.
悪いね、城島はもうここでは働いちょらんよ

と、茶目っ気たっぷりに言われたそうな。苦笑


んでもって
今回は何を血迷ったか
うちの親が誕生日プレゼントに日本から送ってくれた
阪神タイガーズの城島ジャージーを来て行くと言う相方。

私「えっ!?阪神タイガーズのジャージー着て、マリナーズの応援に行くの???
相方「Why not?


まじか〜、ちょっと変じゃない〜?
そんな私の心配をよそに
球場に足を踏み入れた途端
まあ〜、行き交う人に、相方、話しかけられる話しかけられる。

アメリカで「タイガーズ」というと
デトロイト・タイガーズだ。
でも、日本の阪神タイガーズのとは、もちろんジャージーの柄が全く違う。
胸に大きく「Tigers」とあっても、明らかにデトロイトの物ではないと
アメリカの野球ファンなら一目で分かる。

それ、どこのジャージー?なんで背中に『JOHJIMA』って書いてあるんだ?

これって日本のプロ野球チームのでしょ?"Tigers"って日本のどこにあるの?

僕、この夏まで大阪に留学してたんです。いや〜、嬉しいなあ〜、まさかシアトルで阪神タイガーズのジャージー見れるなんて!(若い白人男性)」

いっしょに写真撮って!

このおじさん、マリナーズのマスコット「ムース」を体いっぱいにまとって
熱狂的なファンですねええーっと・・・



余談ですが、
このビール、これで$8.75もするんだよ。
高いよねえ。。。でも球場で飲むビールはまた格別なのよねえ。ああ出費がかさむ。
でもやめられない。


この日は
シアトル vs.クリーブランド戦
ずいぶん日が短くなってきた。8時前でもう薄暗くなってきている。



今夜は一塁側に座ったので、イチローさんがよく見えた。
彼は守っている時も、体をひねったり曲げたり、よく柔軟体操をしている。
ケガするメジャーリーガーが多い中で、イチローさんが滅多にケガをしないのは
彼の体の柔らかさ故じゃないかと私は思っている。



きっと筋肉隆々の大木のような巨体よりも
柳のようにしなやかな肢体のほうが、よっぽど頑丈なのだ。
体も心も、柔らかくありたいものです。

がんばれーー!マリナーズ!!
前席の女の子、パパママと観戦に来た模様。応援にも熱が入っております。


私はこの日はとなりに座ってた2歳の美女にべた惚れで

応援そっちのけで、この子とばかり遊んでおった。

結局試合は2対4でマリナーズの負け。。。うるうる

この後、日本の居酒屋にたちより
二人でやけ酒。ビール
それでも物足りず
2時までカラオケ カラオケ

ひさびさに夜遊びしてしまった。



さて今日の戦利品はこれであります。


先着1万5千名に配られた、フリースのブランケット。
私と相方とひとつずつもらったので、1個は鹿児島の親にでも送ろうかと思っている。

これからシアトルはどんどん冷え込んでいく。
きっと次回の観戦の時には、このブランケットが必要になるだろな。
夏もそろそろ終わりだ。  
Posted by レニア at 19:01Comments(6)

見てしまった

2010年09月04日

見てしまった。

ビックリして
ショックで
頭がしっかり理解する前に、
涙がドーッとあふれてきた。


ダウンタウンからの帰り道、いつものように高速に乗り
車を走らせていたら
すぐ横のレーンが詰まってきて
私のいたレーンに皆がどんどん車線変更してくる
「まだ渋滞の時間じゃないのに?」と思っていたら
案の定、前方に小さく、白い車が停車してるのが見えた。
あ〜、かわいそうに、こんな所で車がブレークダウンしちゃったのね

思っていた

繰り返すが、これは高速道路上でのことです

その白い乗用車がみるみる近づいてくるにつれ
車のすぐ前をさえぎるように
サンドバッグが横たわっているのが見えた
ちなみにその車は白のカローラだった
カローラが屋根にサンドバッグ積んでいた??
そしてそれが荷崩れ起こして、高速道路のどまん中で、落ちた???


などと妙に思うあいだにも
私の車はその白のカローラに、どんどん近づいていた
この間、約数秒。

なんでこんなところにサンドバッグが落ちているのか
先を走るトラックが何かが落としていったのか
それともカローラが落としたのか
私は、ちと好奇心も手伝って、その状況を見極めようと
どんどん近づいてくるその現場に、
横目で注意を払っていた

いよいよその白いカローラが
斜め前方、数十メートルというところまで来て
はっと気がついた。

人だ!!

サンドバッグじゃない!!
人だ!!

人が横たわっている!!!


しまった!と思った時には
もう遅かった

私はその光景を、しっかりこの目で見てしまった。

再度繰り返すが、
これは高速道路上でのことです。
歩行者がいるはず、ないんです!!


真横を通り過ぎる
ほんの0.3秒
男性だった。
横たわる左手が見えた
頭部は私の車線のほうを向いていたが
原形をとどめていなかったように、思う。。。
ただ紅色の液体が、広がっていた

その光景に
一瞬パニックをおこし
頭は真っ白
動悸が激しくなり

それでも私は運転中だ
高速道路を時速80キロ以上でかっ飛ばしてる最中だった
利き手の右手をハンドルに置いたまま
左手では無意識に己の口を覆い
涙だけは止めどもなく溢れてきて
声も立てずに、私はただただ泣いていた

この地点から家にたどり着くまで25分くらいかかるのだけど、
一体どうやって運転し続けた(できた)のかは、あまり覚えていない。。。


やっとこさ家に着き
玄関のドアを開けると、ちょうど相方がそこに立っていて
私の形相を見るやいなや「どうした!?」
人間おもしろいもので、気が動転してるときに外国語なんて、でてきやしません。
私はそりゃもうバリバリ日本語で、
自分が目撃してしまったショックな光景をダーッとまくしたて
もう泣いているのでろれつも回ってなくて、とにかくダーッとまくしたて
日本語を解さない旦那は
目が点
パニくるかみさん目の前に、何がなんだか訳わからず
ただおろおろするばかり

泣くって、人間の防衛本能なんだ。。。
自分が一瞬にして抱えたものすごいストレスの重圧を
泣くことによって、ずいぶん緩和できた気がする
旦那が「とにかく、これ飲んで!」と手渡してくれたビールも助けになった
収縮してた筋肉の緊張が、アルコールでほぐれて
一本飲み終えるころには、気持ちもかなり落ち着いていた
やっと、何があったのかを彼に英語で説明することができたのは
二本目を飲んでいるときだった


その人は
私が見てしまった、その人は
飛び降り自殺だった
夕方のニュースで言っていた

高速すぐ真上の陸橋から、、、飛び降りたのだ
66歳の白人男性だったそうだ
もともと自殺願望があった人のようで
直前にも、その陸橋のところで止めようとする奥さんと
激しくもみ合ってるのが目撃されていた
その奥さんの手を振り払い、彼は飛び降りたのだ
私がその奥さんだったら
気が狂う、、、!!!


同様に
たった一人の、赤の他人の死を目撃しただけでも、
人はこれだけのショックを受ける
戦争なんて、考えても見て下さい
周りで同じ人間が血みどろになってどんどん死んでゆく、、、そんな光景を見て
まともな人間が
平常心を保っていられるはずがない!

この見ず知らずの初老の男性の人生の最期を
私は偶然目にすることになった
この人はどんな人生を歩んできたんだろうと思った

同時に、あと数分早くあそこを通過していたら
彼の死を目撃する事はなかっただろう
または、警察がすでに到着して現場を囲ってしまった後だったら
あの生々しい光景を目にする事はなかっただろう

私が今回たまたま手にしてしまった
この悲しい偶然を
なんだかとてもとても胸の内深く、抱いてしまいます

まだ自分は生きている。
なんとでもなる。
がんばろう。
家族もみんな無事に
家に帰ってきてくれた
そんな今日に、ありがとう。

うまく言えないけれど
そんな事が伝えたくて書きました。

今日のブログは重い内容で、ごめんなさい。








  
Posted by レニア at 14:10Comments(2)