青い鳥

2013年05月19日

バルコニーに、落花生を

そっと...置いて

そしてじっと待つ。
青い鳥


そんなことをするようになったのは
珍しいお客さんがうちを訪れてくれるようになったから。



夫: 青い鳥だ!

青い鳥


ある日、リビングから書斎にいる私に向かってそう叫んだ夫。



実際には英語で

Sweetie, it's blue jay!

と言った。
青い鳥



ブルージェイ?? 
(今では川崎宗則選手が所属する、カナダ、トロントの野球チーム名)


ずいぶん静かだったのに、いつの間にテレビ見てたのかな?


私: Are you watching the game? (野球中継見てんのー?)


と書斎にいながら返すと


夫: NO!  It is a REAL blue jay!  Quick!
(違うよ、本物のブルージェイだよ! 早く!)



...本物の ブルージェイ?



 ...本物 ??  え、鳥ってこと??

うそっ! ブルージェイがうちのバルコニーに!?






とっさに書斎を飛び出す。 が、時既に遅し。

かの青い鳥は非常に警戒心が強いようで、

私がリビングに駆け込むと同時に バルコニーから飛び立っていった。



え〜〜〜、、、見れなかったぁ。。。ガッカリ




だけど、その後も何度となく 
その鳥は 我が家のバルコニーを訪れるようになった。


上の2枚は、落花生をバルコニーに置いたあと
リビングにじっと座り込んで 待つこと20分程。

やっと撮れたもの。



よくよく見ると、この青い鳥 ブルージェイではないみたい。

だって調べてみたら、ブルージェイって、こんななんです。(ウェブサイトより拝借)
青い鳥


うちにやってくるのは、上半身は黒くて、鶏冠が立ってて
どちらかというと、カーディナルみたい。

でもカーディナルって、普通は真っ赤なのです。(こちらもウェブサイトより拝借)
青い鳥


ブルーのカーディナルって、聞いたことないのだけど...存在するのかなあ。

夫と二人してググってみたが、
カーディナルはやはり「赤」と決まっているみたい。

では、うちにやってくるこの鳥は何なのだろう。。。
青い鳥

本当に落花生がお好きなようで
青い鳥




何とも言えない、瞳をしている。
青い鳥





青い鳥、、、と 聞くと

幼い頃に読んだ物語を思い出す。


チルチル&ミチルの兄妹が、幸せの青い鳥を探して旅に出る物語。


子供のころは、ものすごく本を読んだ。

今のようにブルーレイやDVDどころか、VCR(ビデオ)も無いような時代だったが

活字を目で追うと、たちまち 頭の中に
鮮明なフルカラーの情景がブヮーッと広がったのをよく覚えている。

あまりに本が好きで
7歳ぐらいの頃だろうか、就寝時間(8時ごろ?)を過ぎてもどうしても本の続きが読みたくて
布団かぶって寝たフリをして、布団の中でこっそり懐中電灯で本を読んでいたら

父親に見つかって


あっという間に布団から引きずり出されたかと思いきや、ポーンと外に放り出された。
真っ暗闇の中、一時間ほど家に入れてもらえなかった。

そんな思い出がある。


厳格な父だった。


先日のブログに書かせてもらった、今では老いて、今年になってから大きな病気をした父である。

一年に一度も顔を見せることの出来ない私の帰省を
今では楽しみに待っていてくれるような父親になった。


前回の「変わりゆく自分」で書かせていただいたが、人間って変化するのである。

父を見ていると、特に顕著にそれを感じる。





話逸れたが、そうそう「青い鳥」。


青い鳥を見つければ 幸せが手に入ると信じて
それを探す旅に出たチルチル&ミチルだったが

本当の青い鳥(幸せ)は 自分の身近なところにあったのだと。。。

そう気付いたところで物語は終わる。




幼い頃は これを「冒険物語」として読んでいたが

なんとも

「人生とは何たるや」の 真のメッセージがぎっしり詰まった 
ストーリーだったことよ。


子供のころは、そんな事に
もちろん気付きもしないし、理解もできなかった。



おそらく先人達が 後世を生きる私たちに向けて残していってくれた
人生を生きるためのメッセージ(芸術作品)が 世にはたくさんあるのだと思う。

でもそのメッセージは、受け取る側に受け取る準備が出来ていないと
受信できないものなのかもしれない。




大昔に読んだ文学作品を読み返して、または

大昔に一度見た絵画を目にして、または

大昔に一度みた映画を再び見て、または

大昔に聞いた歌を聞き返して...


そして 昔とは全く違った印象を受けている自分に気付く

それはきっと「受け皿」なのかもしれない。





そして過去がどうであれ、今までどんな道のりを歩んできたのであれ

今の、今自分が居る場所が 幸せの青い鳥がいる場所だと

そう思えた時が 

自分が今回生まれてきた理由を 
ある意味思い出せた時なのかなあ〜とも思う。



おそらく誰もが 赤ん坊だった頃には覚えていて

一度 すっかり忘れて


そして再び思い出すまで、
40年、50年、60年という月日をかける。

だからこそ、生き続けることに意味がある。





でも、一度忘れて 
敢えて苦労して思い出すことを目標に地上に下りてくるとしたら、、、

人間って

なんて面倒くさくて、
なんて健気なんだろう。



自分もその一員だなんて


何だか 嬉しい。







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Posted by レニア at 17:59│Comments(9)小さな幸せ

この記事へのコメント

凄い!自然たっぷりの場所に住んでいるんだね。。
私の住むこの場所も、少し前には、キジがよく来ていたな〜
キジのメスってうずらのおっきいのみたいなんだよ。オスみたいにちっとも綺麗じゃないの‥

『受け皿』本当にそう思う。学生の時にはちっとも良さの解らなかったBeethovennやJ.S.Bachの作品の素晴らしさに気がついたり、太宰治の良さが少し解ったり、そして周りをゆっくり見渡せるようになったし‥

レッスンでも、練習全くしてこない生徒さんにも、ゆっくり向き合えるようになったよ。
イラつくことも殆どなくなって、喜怒哀楽が無くなった?な〜んて気になるくらいに。
それが歳を重ねていると言う事なのかな。
叔父さんもとても丸くなったのだね。私の父も居たら丸くなって居たのかな?そんな父は想像出来ないけれどね(((o(*゚▽゚*)o)))

青い鳥はきっともう手の中に有るんだよ!
Posted by かをり at 2013年05月19日 21:03
凄い!自然たっぷりの場所に住んでいるんだね。。
私の住むこの場所も、少し前には、キジがよく来ていたな〜
キジのメスってうずらのおっきいのみたいなんだよ。オスみたいにちっとも綺麗じゃないの‥

『受け皿』本当にそう思う。学生の時にはちっとも良さの解らなかったBeethovennやJ.S.Bachの作品の素晴らしさに気がついたり、太宰治の良さが少し解ったり、そして周りをゆっくり見渡せるようになったし‥

レッスンでも、練習全くしてこない生徒さんにも、ゆっくり向き合えるようになったよ。
イラつくことも殆どなくなって、喜怒哀楽が無くなった?な〜んて気になるくらいに。
それが歳を重ねていると言う事なのかな。
叔父さんもとても丸くなったのだね。私の父も居たら丸くなって居たのかな?そんな父は想像出来ないけれどね(((o(*゚▽゚*)o)))

青い鳥はきっともう手の中に有るんだよ!
Posted by かをり at 2013年05月19日 21:03
チルチルミチルの青い鳥。
読んでみよう。大人になってどう感じるのか?(笑)
また感想書くね!
ほんと、人間って面倒くさいよね(笑)。
わたしも同感。
Posted by 有紀 at 2013年05月20日 08:47
青い鳥ちゃん、鶏冠がなんともクール♪
気になって調べてみたら(笑)、「Steller's Jay」という鳥みたいです。きっとblue Jayの仲間なのでしょうね^^

とても素敵な珍客ですね☆
Posted by hanon at 2013年05月20日 15:16
かをり姉ちゃん、

うちは一歩敷地外に出れば高層ビルがそびえ立つ地域なのだけど
アパート周辺はもの凄く自然に恵まれていてラッキーです。

キジ!? すごい、、、私本物は動物園でしか見たことないかも。。。確かに動物の世界ではどの種も「オス」のほうが艶やかですよね。メスに外見の美しさを要求する生き物って、人間だけではない??(笑)

そうか〜練習全然してこない生徒さんとかいるんだー。教える側としてはガックリきちゃいますよね。その気持ち私もよく分かります。
私は未だに体が疲れてたりとか、自分に余裕が無くなってるとイライラッと来ることがあるけれど、それでも昔に比べたら激減したかな?

相変わらず子供の事では心労が絶えないし老いてきた親の事は気になるし、身を粉にして働いても経済的には決してラクではないし相方と二人して生活費の残高を睨んでは、ん〜やっぱり映画館はやめて家でDVD見ようとか言ってるレベルだし、、、
それでも青い鳥はきっともうここにいるのだなと感じます。それってものすごく恵まれたことだよね。
実際にこうして青い鳥さんも訪れてくれるような環境に暮らしていて、多忙な日常でも癒されて、、、子供が幸せを掴んでくれること以外これ以上望むことはもう何もないなーとさえ思います。
Posted by レニアレニア at 2013年05月28日 15:24
有紀ちゃん、

チルチルミチルの「青い鳥」、全世界で知られたストーリーだろうと思いきや、なんとうちの相方は「知らない」と。。。
「赤ずきんちゃん」も「ヘンデルとグレーテル」も「人魚姫」も知ってるというのに、メーテルリンクの「青い鳥」を知らないとな!?
なんでー!と思ってググってみたら「青い鳥」って元々はフランスの作品なのね。でも「ヘンデルとグレーテル」だって元はドイツの物語なのよね。相方さん、祖先はドイツ人なのでその辺が原因か???
何だか妙なところでギャップを感じてしまったよ。。。(苦笑)
私も久しぶりに読んでみたいよ、「青い鳥」。
Posted by レニアレニア at 2013年05月28日 15:35
hanonさん、

わざわざ調べて下さってありがとうございます! 感激!!

実はこの記事をアップした同日に、あまりにも気になってFBで「この鳥、知ってる人いますか?」と問いかけたら、姪っ子(23歳、アメリカ人)が「Steller's Jayだよ〜うちにもよく来るよ〜」と教えてくれたのでした。
姪っ子とhanonさんのお陰で、また一つ賢く(?)なりました。(^^)
Posted by レニアレニア at 2013年05月28日 15:38
こんにちは~♪
カッコいい鳥ですねぇぇ(≧▽≦)
日本ではまず見かけない鳥ですね(笑)
ウチの会社では4月あたままで、ウグイス(天然モノ(笑))が鳴いてましたよ。
風流やなぁぁ。。。っと作業してた手が止まったほど♪

っていうか、
おーーー。MLBのチーム名の本物の鳥ってこういうのなんだぁ♪って
感心して見てしまいました!!
カッコよくて強そうな鳥なんですね♪
あ。シアトルのライバルチームになるんですね(^-^;)すみません(笑)

あ、そうそう。
川崎選手の逆転サヨナラタイムリーの話題、
昨日、日本でも放送されてましたよ♪
スゴイですよねぇぇ(≧▽≦)ゞ
あまり野球をしらないボクでも、かなり興奮と感動しちゃいましたよ(^^)

トロントに移ってたことも知らなかったんですけど、(笑)
でもあんなふうにすぐにチームに溶け込んで、
みんなに好かれる存在になってるってことに、感銘を受けました(^^)
ボクより2つも年下なんだよね、川崎選手って(笑)
ホント尊敬しちゃいました。
ボクもあんなふうにみんなに好かれるような店主になりたい(笑)

っと、脱線しまくったコメントになってしまいましたが。。
レニアさんも大自然のなかでの生活、楽しんでくださいねぇ♪

やっぱりアメリカで暮らしてるレニアさんが羨ましい!!!!!(≧▽≦)ゞ
Posted by 2代目2代目 at 2013年05月28日 19:19
2代目さん、

お久しぶりです♪
2代目さんのコメント読むまで私、川崎さんの逆転サヨナラタイムリーのこと知らなかったんですよ。「これは見なきゃ!!」と早速TVでその試合の9回だけ見ました。(今年は「メジャーリーグTV」というのを契約したので、今シーズン中の試合はいつでも、どのチームのでも見られるんです)

私も感動しました!! すごいですねえ、、、川崎さん。
やはりあの「キャラ」が愛される所以でしょうね。同じかごんま人として嬉しいな。夫も川崎さんのことはイチローさんより好きなんです。できれば今年もシアトルにいて欲しかったなあ。

にしても2代目さん。川崎さんとたった2つしか違わないなんて、2代目さんもすごくお若いんですねえ。(羨ましい 笑)
2代目さんならすでに誰からも愛される店主さんでいらっしゃること、疑う余地もないですね!
コメントありがとうございました。(^^)
Posted by レニアレニア at 2013年05月31日 13:42
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