男足らしめるもの

2012年10月14日

男を 男足らしめるものって
何だろう?

そんなことを最近ふと考える。


それは夫を見ていてではなくて

マイケルを見ていて思うことである。


私には男兄弟がいないので、十代後半の男子には自分が十代後半のころに学校でしか接触したことがなく
その変貌ぶりがどんなものなのか、間近で目撃したこともない。

なので

15歳ー20歳という時期の、男の子の変化を目にしたのは
マイケルが初めてだ。


マイケルは 4歳の時から夫が男手一つで育てたので
しぐさ
言葉の選び方
そういったものは明らかに夫の影響を受けている

痛みを口にしない(身体的痛みも、精神的痛みも)
そういう部分も、父ちゃんそっくりだ。


でも
男としてのタイプ(雰囲気)は、
夫とマイケルでは明らかに カラーが違う。

敢えて色づけをするなら、夫は「ブルー」

マイケルは「赤と黒」だろうか。

その、くっきりとした「赤と黒」感に
少し淡さが出てきたというか、、、最近のあの子を見ててそんな印象を受ける。
つまりは成熟感が出てきたのだと思う。


居候していた友人宅を出て、次の居住地を決めるまでということで
2週間ほど前から家に帰ってきているマイケル。

半年ぶりにあの子と暮らしてみて、
「すごく」変わったなと感じるのだ。


うまく表現できないのだけど、「自分、自分、自分」のことでいっぱいだった子が
自分以外の存在に気を配れるようになったというか

「ごめん」「ありがとう」と
スルリと言葉にするようになったというか

学校のことなんて、もちろん自分からは殆ど話さないし
こちらがたまに尋ねても「別に」ぐらいしか発さなかった子が

今は仕事から戻って、
その日あったこと、本人が大変だったと思うことを
事細かに報告したりする。

今働いているピザ屋では、この半年の仕事ぶりが評価されたようで
最近スーパーバイザーに昇格した。

新しく入ってきたアルバイトの子たちを(といってもマイケルとさほど変わらない年齢の子たちを)
指導する立場にたっているらしい。

「人に教える」ということの難しさを 身をもって体験しているようだ。


マ:できないやつらに任せるより自分でやったほうが早くて、つい全部自分でやってしまう。そしたら「それじゃダメだ」とマネージャーに怒られた。

夫:それじゃ俺と同じだ。それじゃ人は育たない。それじゃダメだ。

(夫は長年マイケルに対してそうだった)

私:人を育てるには忍耐がいるよね。相手をまず信頼しないとね。自分が信頼されてると思ったらマイケルだって頑張ろうって思うでしょう?あなたが今指導している相手も、まずはそういう気持ちにさせないとね。


私たち3人のあいだで、こんな会話が飛び交うようになるとは、、、

何だかちょっと信じられない気持ち。
感慨深い。


こちらの言う事に対してマイケルも、
意義を唱えたり
疑問を口にしたり
自分なりの意見を述べたり

彼とそういうやり取りをしている時、
子供というよりも、一人の働く大人と対等に話をしているという感覚に陥る。



男を男にするもの...それは、やっぱり
女性でしょう



と、ずっと思っていたのだけど

現在のところマイケルにはパートナー(彼女)はいない。


なので、男を男足らしめるものは
必ずしも「女性」ではないようだ。



仕事だろうか。

それとも、親元を離れて暮らしてみたという経験だろうか。



15歳の時の彼を振り返ると、
別人のようになったなあ〜、、、と思いながら

感慨深くあの子を眺めている「なんちゃって母ちゃん」である。




でも...

相変わらず起きれないのである(笑)。

起こして起こして
やっと起きる。

起こしてくれる人もいなかったこの半年
あんたはどうやって自分ひとりで起きて、時間通り出勤できてたの???

って感じなんですけど えーっと・・・


子供の成長を促すには

親がいつまでも側にいないことが
一番良いのかもしれない。












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Posted by レニア at 17:48│Comments(2)子供

この記事へのコメント

うん、同感だ〜
一緒にいないこと、そのことがいい関係をつくる
わたしもそう思うわ。

男が男たらしめるとは..古風な表現だ(笑)
シアトルにいるレニアさん(笑)どこからそんな表現が(笑)

なんだか男も女も関係なくて
どう親からはなれて自分の足でたってるか、な〜んて
偉そうなこと言ってみたりして(笑)

マイケル、いいかんじで大人に近づいているかんじだね
わたしもほっこりしましたよ〜(o^-^o)
Posted by 有紀 at 2012年10月15日 12:57
有紀ちゃん、

なんだか目がグルグル回りそうな今日このごろで〜
お返事も遅くなってごめんねえ。
今日のブログにも書いたけど、子供に自分の足で立つことを教えるって本当に難しいね。それには男も女も関係ないんだよね、きっと。
思い返せば自分の親も、いつもベタベタ手取り足取りという親ではなく
いざという時にはいてくれる(たぶん)、でも取りあえずは自分で何とかしなければならないという、そういう程よい距離感でいてくれた気がする。
私の場合海外へ出てしまったから自分で何とかしなければならない境地にあったという面は拭えないけれど、それが結局は自分の自信になった気はする。
その程よい距離感を側にいながら敢えて意識的にこさえる、ってのが難しいよねえ。

「男たらしめる」って、古風だったけ? 笑
Posted by レニアレニア at 2012年10月22日 14:31
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