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Posted by チェスト at

終わった!!

2010年08月14日

夏学期、無事終了〜〜〜クラッカー

受け持った2クラスに今日、期末試験をさせて
まだ採点が残っているけれど、これで今年度の授業は
全て終わった。
いや〜〜、特にこの夏学期に受け持った初級の子たちは
たった6週間という集中コースに、よくついてきてくれた。

初日には、ひらがなの「あ」の字も書けなかった学生たちが
期末試験では
「きのう ともだちと えいがをみました。おもしろかったです。」
見事、日本語で書いてのけた、、、
このたった6週間のあいだの、すさまじい成長ぶりである。

教師である自分がオドロイてる場合じゃないのだけど、心底すごいと思う。

英語を母国語とする人にとって、
日本語という言語は難解きわまりない外国語です。
なんてったって、
表記方法が3つもあるんだもん!(ひらがな、カタカナ、漢字)
これって、よく考えると
すごいことですよね。

アルファベット26文字を覚えさえすれば、
メールも書ける
本も読める
新聞も読める
履歴書だって書けて、仕事もできる
そんな国に生まれ育った人たちにしてみれば、

ひらがな46文字覚えただけじゃ
新聞さえまともに読めないよ
あなたの名前も書けないよ(カタカナじゃないと)
日本行ったって、たぶんバスにも乗れないよ
しかも、日本では小学校6年生の子だって1000コ近い漢字を知ってるよっていう国の言葉は、
それはもう、「ありえな〜〜い!!ひょえー」って
泣き叫びたくなるくらいの、難易度なのであります。

初めは34人いた学生のうち
4人がついてこれず、途中で脱落、、、
期末試験を受けたのは30人だった。

学生は終わった順に試験を提出して、そのまま帰っていいことになってるのだけど
テストを終えたあと、学生の何人かが
試験監督してる私のところまでやってきて

「Thank you so much for the quarter. I learned a lot in this class」とか
「Sensei, I had so much fun in your class」とか
わざわざ言いにきてくれることがある。
なかには、「先生、これ、、、」と thank you カードを
そっと手渡してくれる子も。。。



教案を練りながら「う〜〜ん」と頭をひねった夜や
宿題の添削にえらい時間がかかり
カンペキ寝不足、もうろうとした頭で仕事に行った朝も
こんな瞬間に、ぜんぶ
報われてしまうのです。

同時に
自分が学生だった時、未熟な自分を指導してくれた先生方に
こんな風に感謝の言葉を伝えなかったことを
今ごろになって、悔やんだりもする。

この若さで
私にわざわざこういう事を言いにきてくれる心を持った、この子たちに
私は尊敬の念を抱かずにはいられない。
私も19、20歳ぐらいの時に
このくらい人間が出来ていたら
よかったのだけどねえ。。。


ワシントン州の大学は、9月下旬から新年度が始まる。
9月になったら
音符ピッカピッカの、一年生音符
いっぱいやってくることだろう

これからも、体力勝負
老体に鞭打ちながら、少しでもよい仕事ができるように
新学期まではしばしのあいだ充電させてもらおうと思う。

それから、

もっと家族サービスしなきゃね 困ったな  
Posted by レニア at 18:28Comments(8)