母
2011年04月17日
火曜日。
朝起きて出勤前にメールチェックすると、鹿児島の母からメールが届いていた。
お誕生日おめでとう。元気ですか?
今年はプレゼントが間に合わなくてごめんね。
2、3日中には荷物送ります。
もう、70歳に手が届こうという女性である。
海外に住む、40を過ぎた娘の誕生日を覚えていて
毎年欠かさず何か贈り物を送ってくれる人である。
自分は、実の母親を亡くしたばかりだというのに。。。
そうか、日本はもう13日だ...
4○年前のこの日、頑固でなかなか出てこない私(娘)に悪戦苦闘して
痛い思いをいっぱいして
母は私を生んでくれたのだった。
母のメールを見るまで、その日の授業のことで頭がいっぱいだった私。
普段は
母として
妻として
教師として
他者をお世話する側にいることが多い今の私だが
忙しい一日の始まりに、ふと「母の娘」に戻って
ホッコリとした気持ちになった一瞬だった。
私の父は典型的な鹿児島の男(?)で
私に対しても「長女」というよりは、むしろ「長男」のように
口で説明する前に、有無を言わさず、まず手が飛んでくるといった按配で
「礼儀」「作法」「自立心」をとことん叩き込まれ
それはそれは厳しく育てられた。
いっぽう母は「菩薩」のような人で
声を荒げて叱られたことも叩かれたことも、一度もない。
妻として、父に相対する母の姿も
幼い頃からずっとこの目で見てきたが
私は正直言って、生まれてこのかた
母ほど辛抱強い人に、お目にかかったことがない。
(母に次いで「辛抱強いなあ〜」と思った人は、夫だが)
友人と話していて、時々
「お母さんと大げんかしちゃって...」なんて
話を聞かされることがある。
私、その感覚だけはよく分からない。
母とケンカするなんて、考えられないからだ。
父とは、ケンカしましたよ〜 (12歳ぐらいまで)
叩かれても殴られても
自分が正しいと思ったことは主張する子供だったもので
おかげさまで、女として
「男性に正論を叩いてはいけない」
ということを
幼くして、学ばせてはもらいました(笑)
しかし
母という人は、私にとって、いつも
労る人、守る人だったので
「こんな言い方したら傷付けちゃうかなあ」と心配することはあっても
彼女と声を荒げて
真っ向からケンカするなんて、想像すらできない、、、
のだけど
大半の人は違うのかなあ。。。
皆さんは、大人になってからも
本気でお母さんとケンカしますか?
朝起きて出勤前にメールチェックすると、鹿児島の母からメールが届いていた。
お誕生日おめでとう。元気ですか?
今年はプレゼントが間に合わなくてごめんね。
2、3日中には荷物送ります。
もう、70歳に手が届こうという女性である。
海外に住む、40を過ぎた娘の誕生日を覚えていて
毎年欠かさず何か贈り物を送ってくれる人である。
自分は、実の母親を亡くしたばかりだというのに。。。
そうか、日本はもう13日だ...
4○年前のこの日、頑固でなかなか出てこない私(娘)に悪戦苦闘して
痛い思いをいっぱいして
母は私を生んでくれたのだった。
母のメールを見るまで、その日の授業のことで頭がいっぱいだった私。
普段は
母として
妻として
教師として
他者をお世話する側にいることが多い今の私だが
忙しい一日の始まりに、ふと「母の娘」に戻って
ホッコリとした気持ちになった一瞬だった。
私の父は典型的な鹿児島の男(?)で
私に対しても「長女」というよりは、むしろ「長男」のように
口で説明する前に、有無を言わさず、まず手が飛んでくるといった按配で
「礼儀」「作法」「自立心」をとことん叩き込まれ
それはそれは厳しく育てられた。
いっぽう母は「菩薩」のような人で
声を荒げて叱られたことも叩かれたことも、一度もない。
妻として、父に相対する母の姿も
幼い頃からずっとこの目で見てきたが
私は正直言って、生まれてこのかた
母ほど辛抱強い人に、お目にかかったことがない。
(母に次いで「辛抱強いなあ〜」と思った人は、夫だが)
友人と話していて、時々
「お母さんと大げんかしちゃって...」なんて
話を聞かされることがある。
私、その感覚だけはよく分からない。
母とケンカするなんて、考えられないからだ。
父とは、ケンカしましたよ〜 (12歳ぐらいまで)
叩かれても殴られても
自分が正しいと思ったことは主張する子供だったもので
おかげさまで、女として
「男性に正論を叩いてはいけない」
ということを
幼くして、学ばせてはもらいました(笑)
しかし
母という人は、私にとって、いつも
労る人、守る人だったので
「こんな言い方したら傷付けちゃうかなあ」と心配することはあっても
彼女と声を荒げて
真っ向からケンカするなんて、想像すらできない、、、
のだけど
大半の人は違うのかなあ。。。
皆さんは、大人になってからも
本気でお母さんとケンカしますか?
Posted by レニア at 16:58│Comments(6)
この記事へのコメント
Posted by mi☆wa at 2011年04月17日 18:43
mi☆waさん、ありがとうございます。
mi☆waさんは一人娘なのですね。きっとお母様の期待も一人で一心に受け止めなければならず、さぞ葛藤されたことと思います。
私も実は、数年まえに思いがけず母をハグしてしまったことがあります。
私の場合はアメリカ生活が長くて、その週間が鹿児島に戻っている間も自然と出てしまったのかもと思うのですが、様々なことを一人で抱えこんでいる母が同じ女として不憫でならず、慰めたい一心で、気づいたら自然と腕に抱いていました。
私の母も、その時涙を流しました。
「ハグ」というのは日本の文化にありませんが、身内の温かい腕に包まれることで受ける心の安定って、計り知れないと思います。
私の母が最後に誰かの腕に温かく抱いてもらったのって、いつだったのだろうと後から思いました。おそらく彼女自身がまだ幼子だった、60年位前とか?
私の母も、mi☆waさんのお母様も、世代からして、きっと長いこと誰からも(夫を含め)ハグされることなく、どんな辛い事があっても自分で色んな思いを処理して生きてきた女性なのだと思います。
でも人間、子供であっても大人であっても、信頼する人の腕の中で受ける安らぎって同じだと思うんですよね。
娘である私たちが成長した今、今度は私たちが老いた母親を腕に抱き、彼女たちへ安らぎを与える側に立つ。。。そういうことが出来るほど成熟した自分が、なんだかちょっと嬉しい気持ちもしませんか?
愛がなければ、出来ないことですよね。
お母様と距離が近すぎて、お互いすれ違っちゃった時期もあったかと思いますが、愛情は変わらずずっとあったのですよね。かつては一本のへその尾でつながっていた仲ですから。だから体温の温かさを感じた瞬間に、再びつながれたのでしょうね。
私は母には会えても一年に一回ですが、mi☆waさんはもっとお側にいられる分、お母さんと共有できる時間を楽しんでくださいね。
mi☆waさんは一人娘なのですね。きっとお母様の期待も一人で一心に受け止めなければならず、さぞ葛藤されたことと思います。
私も実は、数年まえに思いがけず母をハグしてしまったことがあります。
私の場合はアメリカ生活が長くて、その週間が鹿児島に戻っている間も自然と出てしまったのかもと思うのですが、様々なことを一人で抱えこんでいる母が同じ女として不憫でならず、慰めたい一心で、気づいたら自然と腕に抱いていました。
私の母も、その時涙を流しました。
「ハグ」というのは日本の文化にありませんが、身内の温かい腕に包まれることで受ける心の安定って、計り知れないと思います。
私の母が最後に誰かの腕に温かく抱いてもらったのって、いつだったのだろうと後から思いました。おそらく彼女自身がまだ幼子だった、60年位前とか?
私の母も、mi☆waさんのお母様も、世代からして、きっと長いこと誰からも(夫を含め)ハグされることなく、どんな辛い事があっても自分で色んな思いを処理して生きてきた女性なのだと思います。
でも人間、子供であっても大人であっても、信頼する人の腕の中で受ける安らぎって同じだと思うんですよね。
娘である私たちが成長した今、今度は私たちが老いた母親を腕に抱き、彼女たちへ安らぎを与える側に立つ。。。そういうことが出来るほど成熟した自分が、なんだかちょっと嬉しい気持ちもしませんか?
愛がなければ、出来ないことですよね。
お母様と距離が近すぎて、お互いすれ違っちゃった時期もあったかと思いますが、愛情は変わらずずっとあったのですよね。かつては一本のへその尾でつながっていた仲ですから。だから体温の温かさを感じた瞬間に、再びつながれたのでしょうね。
私は母には会えても一年に一回ですが、mi☆waさんはもっとお側にいられる分、お母さんと共有できる時間を楽しんでくださいね。
Posted by レニア
at 2011年04月17日 19:32

レニアさん 心に届くお言葉いつもありがとうございます。
レニアさんとご縁のある方々皆さんが、レニアさんの優しさでつながっていらっしゃるんだろうなと感じています。私もブログを通じてこうしてご縁を頂けていることに感謝致します。素直にうれしいです(*^^*)
*私の同じコメントが2件になっていますね。申し訳ありません。1件は削除下さい。ありがとうございました。
レニアさんとご縁のある方々皆さんが、レニアさんの優しさでつながっていらっしゃるんだろうなと感じています。私もブログを通じてこうしてご縁を頂けていることに感謝致します。素直にうれしいです(*^^*)
*私の同じコメントが2件になっていますね。申し訳ありません。1件は削除下さい。ありがとうございました。
Posted by mi☆wa at 2011年04月18日 07:16
お誕生日おめでとうございま~す!(^^)!
私より先に4〇歳になりましたね♪
なんか、もう40過ぎたら歳をとることが
どうでもよくなっちゃいました…
私の母は妊娠中毒症になりながら、未熟児の私を産みました。
持って一週間ですねと医師から言われてた私は
こんなに大きくなりましたけど…(^^ゞ
私も母は大好き(#^.^#)
母の為なら何でもしてあげたいくらいです。。。
ケンカなんてレニアさんと全く同じ、したことないですね。
完璧なマザコンかも…(^_^;)
逆に父と私はよく似ているので若い頃はよくぶつかりました。
反抗期も手伝っていたとは思うのですが…。
一回、「勘当だ~!!」的な大喧嘩をしたことがあるのですが
私もレニアさん同様自分が正しいと思ったことは絶対曲げないもので
「今日からお前の娘はいないと思え~!!!(怒)」とタンカを切ったところ
翌日冷静に考えたのでしょう、父は私に土下座をしてきました(^_^;)
それ以来、私に頭があがらない父でした。。。
スイマセン、最後は壮絶なfloor家のケンカ話でした(^_^;)
私より先に4〇歳になりましたね♪
なんか、もう40過ぎたら歳をとることが
どうでもよくなっちゃいました…
私の母は妊娠中毒症になりながら、未熟児の私を産みました。
持って一週間ですねと医師から言われてた私は
こんなに大きくなりましたけど…(^^ゞ
私も母は大好き(#^.^#)
母の為なら何でもしてあげたいくらいです。。。
ケンカなんてレニアさんと全く同じ、したことないですね。
完璧なマザコンかも…(^_^;)
逆に父と私はよく似ているので若い頃はよくぶつかりました。
反抗期も手伝っていたとは思うのですが…。
一回、「勘当だ~!!」的な大喧嘩をしたことがあるのですが
私もレニアさん同様自分が正しいと思ったことは絶対曲げないもので
「今日からお前の娘はいないと思え~!!!(怒)」とタンカを切ったところ
翌日冷静に考えたのでしょう、父は私に土下座をしてきました(^_^;)
それ以来、私に頭があがらない父でした。。。
スイマセン、最後は壮絶なfloor家のケンカ話でした(^_^;)
Posted by floor at 2011年04月18日 11:05
mi☆waさん、
私もこのブログを通して、遠く鹿児島で精一杯がんばってらっしゃる同世代の女性、mi☆waさんとのご縁があったこと、本当に嬉しく思っています。
mi☆waさんとは住む環境もバックグランドも違うかもしれませんが、共感できる部分がとても多いなと感じます。
これからもどうぞよろしくお願いしますね。(^^)
私もこのブログを通して、遠く鹿児島で精一杯がんばってらっしゃる同世代の女性、mi☆waさんとのご縁があったこと、本当に嬉しく思っています。
mi☆waさんとは住む環境もバックグランドも違うかもしれませんが、共感できる部分がとても多いなと感じます。
これからもどうぞよろしくお願いしますね。(^^)
Posted by レニア
at 2011年04月18日 20:24

floorさん、
うふふ〜、お先でしたー。
ですよー、40過ぎると年齢なんていいかげんなものです。マジで忘れます。
floorさんのお母様もものすごく大変な思いをされてfloorさんと出産されたんですね。「もって一週間ですね」なんて、、、そんな残酷なこと言われて当時のお母様の心はズタズタに切り裂かれたことでしょう。その赤ちゃんが今日この日まで健康に生きているなんて。。。何にも勝る親孝行ですよ、floorさん。偉い!!でかした!!
floorさんも気性的にはお父様似なんですね(私もです)。
でも、娘に相対して土下座できるなんて、あっぱれですよ、お父さん。
どんなにぶつかっても、お父さんはfloorさんが愛しくてしょうがなくて、floorさんと縁を切るとか、floorさんのいない人生なんて、きっと想像もできなかったのだと思います。
鹿児島の男は、威勢よく振る舞っていてもめちゃもろいトコもありますから、そのヘンはうちら女性がうまくカバーしってやろうじゃないですか。
自分で言うのもなんですが、薩摩の女って賢明で懐が大きいですよねー(自画自賛? 笑)。
お互い賢明な女性を母親に持って、幸せでしたね。自分が彼女たちを超えられるとは決して思いませんが、できるだけ近づけるようになりたいなあ〜と日々思う私です。
うふふ〜、お先でしたー。
ですよー、40過ぎると年齢なんていいかげんなものです。マジで忘れます。
floorさんのお母様もものすごく大変な思いをされてfloorさんと出産されたんですね。「もって一週間ですね」なんて、、、そんな残酷なこと言われて当時のお母様の心はズタズタに切り裂かれたことでしょう。その赤ちゃんが今日この日まで健康に生きているなんて。。。何にも勝る親孝行ですよ、floorさん。偉い!!でかした!!
floorさんも気性的にはお父様似なんですね(私もです)。
でも、娘に相対して土下座できるなんて、あっぱれですよ、お父さん。
どんなにぶつかっても、お父さんはfloorさんが愛しくてしょうがなくて、floorさんと縁を切るとか、floorさんのいない人生なんて、きっと想像もできなかったのだと思います。
鹿児島の男は、威勢よく振る舞っていてもめちゃもろいトコもありますから、そのヘンはうちら女性がうまくカバーしってやろうじゃないですか。
自分で言うのもなんですが、薩摩の女って賢明で懐が大きいですよねー(自画自賛? 笑)。
お互い賢明な女性を母親に持って、幸せでしたね。自分が彼女たちを超えられるとは決して思いませんが、できるだけ近づけるようになりたいなあ〜と日々思う私です。
Posted by レニア
at 2011年04月18日 20:39

私は結婚してから母と心の距離を置いていました。
一人娘の私は、自分のしたいことをし色々なことに恵まれてきました。(…と母は言います。) そんな私を母は自分の夢にしているようだと私が感じてしまったのです。それはとても重く、子どもが生まれてからなおのこと私の中で母への思いがちぐはぐになってきたのです。
そして私はそんな自分を時には責めてしまい、ますます負のスパイラルへと飲み込まれていくようでした。
そんな私がつい最近あることをキッカケに母をハグしたのです。
とても勇気がいりましたが、結果抱きしめるか抱きしめないかのうちに母は涙ながらに私に「ありがとう」と言ったのです。
「あなたが幸せで良かった」って。
年老いていく母に、心が離れていくばかりの自分を責めていた日々が、ハグした一瞬で変化しました。
長くなりました。結局私は何を言いたかったのか… (;^^)
レニアさんを生んで下さったお母さまに感謝致します。
そしてこの一年をさらに素敵な年になさって下さいね♪