シアトル日記

私はその日の自分の状態を
その日会う人によって判断することがよくあります。

「類は友を呼ぶ」って本当みたいで
自分がいい状態のときには
優しく親切な人に会うことが多く、
逆に自分がイライラしてたり、イジけた気持ちのときには
人に嫌な思いをさせられたり、
思わぬトラブルに見舞われたりする

その点、今日は
とっても良い日だった
とってもきれいな人に会いました。

最後の授業が終わったとき
「あの〜、すみません」と日本語で
教室に入ってきた彼女。
（申し遅れましたが、シアトルで日本語講師をしています）


一目見て、
あ、まだアメリカに来て間もない方だなと分かるような
初々しい感じのお嬢さん

お話を聞くと、日本の大学を１年だけ休学して
私が勤める大学に短期留学されているとのこと
昔から日本語を教えるという仕事にとても興味があったとか
でも、
日本で入った大学の専攻は「社会学」。

このまま１年の留学を終えて、また日本の大学に戻るべきか
それともアメリカの大学に進路変更するべきが迷っているときに
私の教室の横をたまたま通りかかり
この大学にも日本語のクラスがあるんだと知って
どうやって先生になったのか
どうしてもお話を聞かせてほしかった、ということでした。

たぶん、まだ２０歳そこそこの彼女。
親元を離れ、初めての海外生活で不安に思うこともあるだろうに
これからの自分の将来を真剣に見据えようとする
その一生懸命な
キラキラした美しい目を見ていて
「あ〜、きれいな人に会ったなあ。今日はとっても良い日。。。」と
内心ほのぼの
幸せを感じていた、私です。

年をとるのも
すっごく素敵なことだけど、
若いっていうのも
可能性いっぱいで、
きらきら。。本当に素敵。

がんばってほしいな
自分の未来をしっかり見つめて
思いを叶えていってほしい


私もその昔、大学２年生だった時
限られた予算で、大学を半年だけ休学して
留学したことがあるのです。
ふりかえって思うと、今の自分の原点はあの半年にあるのかも
そのお嬢さんとお話してて、
今日はそんな大昔の自分を
ちょっと思い出しちゃった

彼女のきらきらしたお顔を思い出しながら
きらきらした気持ちで
帰り道車を運転してたら、
「アンジェラアキ」が流れた

ある偉大な女性が言った
人の顔をよく見なさいと
それは鏡と同じで
自分が映っているはずだ

アタシはあなたのリフレクション
あなたの心を写してる
アタシがきれいに見えるのは
あなたがきれいだから

（『リフレクション』by Angela Aki）


あら〜、タイムリー
あら〜、そうなの〜、うふふふと
一人ニヤニヤした
帰路でしたことよ。