どうして日本語勉強してるの?

レニア

2012年08月13日 06:56

日本はお盆休みのまっただなかでしょうか。

こちらシアトルはやっと夏期講習が終了し
今、期末試験の採点中です。


「日本語を勉強してる学生さんって、どんな理由で日本語を取ってるの?」

と聞かれることがよくあるのだけど

今回の期末試験で、設問のひとつとして実際に学生に聞いてみた。

ちょうど

どうして〜んですか の文型を習ったばかりだったので。





彼らが大学で日本語を取る一番の理由は、もちろん外国語は卒業するための「必修科目」だからだ。

でも他にも、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、アラビア語、イタリア語のクラスがある中で
日本語を選択してくれたのには、それなりに理由がある。


これを英語で聞くと、各自いろんな夢や思いを細かく語ってくれますが

なんせ語彙がまだまだ限られてる「日本語3」のクラス。
(この子たちは日本語を学び始めて、まだ9ヶ月)

日本語での彼らの返答は とてもシンプルだ。

でもその限られた知識を駆使して、みんな様々なことを書いてくれた。





まずは、日本語そのものが好きだという子たち。








いつか日本へ行く日を夢見てると言う子たち。






今の実生活にすぐ必要だという、こんな子も。
(この学生はボーイフレンドが日本人)



そしてこんな子も。



上の学生が言ってる「JLPT」とは「日本語能力試験」のことで
英語でいうと「英検」みたいなもの。

日本国内ではたぶん年に2回試験があると思うのだが、
ここアメリカでは年にたったの1回、12月にしか受けられない。

レベルは N5 - N1 と5段階あるけど
日本の大学に行こうと思ったらほとんどの場合「N1」を、最低でも「N2」を持ってないとついていけないと思う。


アメリカで日本語を1年弱勉強しただけの、この学生達がパスできるのは
おそらく 出来る子で「N4」だと思う。

この学生は今年の12月にシアトルでも受けられる この「能力試験」に向けて猛勉強中なのだ。




さて、今年や来年じゃなくて
もっとずっと先の将来の目的があって勉強してる こんな子たちも。








かと思えば、本気なんだか冗談なんだか

こんな事を書いてる子もいた。


笑かしてくれます。

採点しながらニヤニヤしてしまった。

でも日本語でジョークが言えるなんて、あっぱれ!
文法的にはカンペキだし、もちろん減点はしなかった。

注:「きれい」「んです」をつなげる場合、「きれいんです」と間違えてしまう学生が圧倒的に多いんですが、この子は「きれいんです」とちゃんと間に「な」を入れてました。




こんな楽しい答えを書いてくれた「日本語3」の学生たち。




やんちゃもいたけど、皆もじょかった(かわいかった)。



今年の夏期講習は、夫のケガが重なったりで
短いわりには色んな意味でけっこうヘビーだったが

それも、ようやくゴールが見えてきた。



試験用紙の一枚一枚に、学生の顔を思い浮かべながら

赤ペン握りしめる 日曜の午後でございます。








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