無事だったね
うちの中庭には、ちっちゃな隣人が住んでいる。
最後にこの子を見たのは、雪が降り始めたとき。
うっすらと雪の積もり始めたパーキングを、ぴょんぴょんと跳ねながら走ってゆくのが見えた。
その小さな姿を遠目に見ながら、
どうか無事に冬を乗りこえてくれよ〜と思ったものだった。
4月に入ってようやく春らしい陽気になってきたシアトル。
昨日夫に「ほら」とうながされて、窓の外をのぞくと、、、
うふふ、久しぶり。
ちっちゃいおまえ、無事だったんだね。
よかった。
春のおとずれを告げるメッセンジャーは
なんとも可愛らしいポーズで、一心不乱にお食事中でした。
どんなに寒い冬もかならず春を迎える。
どんなに暗い夜もかならず朝を迎える。
なにひとつ留まらず、すべては巡ってゆく。
宇宙の神秘。
あの子の小さな体でさえ
それを体現している。
そんなことを感じた、一瞬でした。
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