ラーメンガール

レニア

2011年02月26日 18:48

とことんラーメンに魅せられた、うちの旦那さん。

今度日本に行ったら、毎日ラーメン食べます!

とまで言っている。

その彼、どこで見つけたのか先日こんな映画を買ってきた。。。

The Ramen Girl  「ラーメンガール」


一緒に見よう!!

とワクワクモードの相方。

私は正直言って、日本を題材にしたアメリカ映画があまり好きではない。
The Memories of a Geisha (さゆり)」にしても
The Last Samurai (ラスト・サムライ)」にしても
いわゆるアメリカ人から見た日本のイメージで、コリコリだったから。

この映画も、このジャケット、、、
ヒザ丈の赤い着物に、手を合わせる、女の子の写真って。。。どうよ?

見るからに

ん〜〜〜。。。

と唸ってしまった。


この主演女優、ブリットニー・マーフィは決して嫌いな女優ではない。
が。。。
イマイチ「見たい見たい!」モードになれなかった私。


私:他には誰が出てるの?

と聞いたら

夫:んーとね、Toshiyuki... Nishida... だって

私:えっ、西田敏行が出てんの??


ジャケットの裏面を見ると余貴美子も出ているとある。
西田敏行さんも余貴美子さんも、大好きな俳優さんだ。それだけで見る気になった私。

あらすじは:

恋人を追いかけてはるばるアメリカから日本にやってきたのに、その彼にフラレて日本でひとりぼっちになってしまった主人公の女の子、アビー。

傷ついた心で入ったラーメン店で、そのラーメンの味に癒され感動し、
その店の店主(西田敏行)に弟子入りを申し出る。
言葉も通じない師匠と弟子。
すったもんだを経験しながら、アビーは、ラーメンは頭ではなく心で作るものだということを学んでゆく。



というもの。


さて、実際に見てみた感想は...

アメリカ人の日本人に対するバイアス(先入観)は多少入ってますが
この手の映画にしては
想像以上に、よかったです。

夫も見終わったあと、しみじみ

そうか。。。ラーメンって「Soul Food」なんだなあ〜

とつぶやき、ますますラーメンを愛してしまったご様子。


この映画の脚本家は、日本のラーメン映画「タンポポ」(85年)の大ファンだそうで
それがこの映画を書くきっかけになったのだとか。

夫はその「タンポポ」も

絶対見る!!

と、はりきっている。(手に入らないと思うけどなあ〜)



さて、この「ラーメンガール」
日本でもDVDがリリースされてる様子。もし興味があったらご覧ください。
http://wwws.warnerbros.co.jp/ramengirl/about.html

ちなみにこの主演女優、ブリットニー・マーフィは


2009年の冬に心不全で突然、死去してしまいました。。。
この「ラーメンガール」は2008年の映画なので、ブリットニーが死去するまえに最後のほうで出演した作品のうちの一つとなっています。


それにしてもラーメンって、その土地ならではの顔がありますよね。

この映画で登場するのは東京のラーメンなので、
「なると」とか「ほうれん草」などがトッピングとして入っている。

その昔、父が話してくれたっけ。

若かりし頃、上京して初めて東京のラーメン店に入ったとき
スープが黒くて(しょうゆラーメン)
しかも、「なると」や「ほうれん草」や、はたまた「ゆでたまご」までが入っているのを見て
そりゃ〜〜、ビックリたまげた そうです。

ちなみにラーメン屋さんに入って、あたりまえに「大根の漬け物」が出てくるのは
たぶん鹿児島だけじゃないかなあ。。。(他の土地で見たことないような)

他県にお住まい(またはご出身)の皆さん、どうでしょう?



今回帰国した時は、とにかく祖母のことで頭がいっぱいで
鹿児島のおいしいラーメンを食べることもなく、シアトルに戻ってしまった私。。。

この映画を見て、ひさびさに体の芯までジーン...と染み入る
熱いハートのこもったスープの
ホンマもんのラーメンが食べたいなあ〜と
思いました。